CMSとして人気のあるWordPressは、世界のWebサイトの標準ともいえる存在で、簡単に導入できる環境も整っています。
しかし、導入すればOKというものではなく、長く運用するためにはメンテナンスが必須といえるでしょう。
この記事ではWordPress保守サービスの必要性と、弊社サービス・事例の紹介、保守費用の相場などを解説します。
- 1. WordPress保守サービスの必要性
- 1.1. 必要性①データを守るため
- 1.2. 必要性②セキュリティを維持するため
- 1.3. 必要性③WordPressのアップデートを適用するため
- 1.4. 必要性④不具合の修正・改善のため
- 2. WordPressの保守を怠った場合に起きること
- 3. WordPress保守に関するよくある問題
- 4. このような方のためのWordPress保守サービスです
- 5. Webの相談所|WordPress保守サービスの費用と概要
- 5.1. 標準保守サービス費用
- 5.2. 保守サービスの内容一覧
- 6. Webの相談所|各種保守サービスの実施内容
- 6.1. WordPressサイト死活監視
- 6.2. WordPressの定期バックアップ
- 6.3. WordPressのアップデート
- 6.4. テスト環境構築
- 6.5. サーバー保守
- 6.6. WordPressのバックアップ復元
- 6.7. WordPressサイト改ざんチェック
- 7. Webの相談所|レスキュー(緊急対応)費用について
- 8. WordPress保守サービスを相場と比較
- 9. WordPress保守サービス実施例
- 10. Webの相談所へのご依頼について
- 11. WordPress保守のご相談はWebの相談所へ
- 11.1. Webの相談所のメリット
WordPress保守サービスの必要性
WordPressの保守が必要な理由は大きく4つあります。
- データを守るため
- セキュリティを維持するため
- WordPressのアップデートを適用するため
- 不具合の修正・改善のため
それぞれについて解説します。
必要性①データを守るため
第三者によるデータの改ざんや、ファイルの破損などは頻度が少ないものの、生じた場合の損失が大きいといえます。
またWebサイト管理者による日々の小さなメンテナンスなど、たとえばプラグインをインストールした際にはデータベースが変更されるため、他のプラグインで使用しているデータに影響をおよぼすことがあります。
そのような場合、プラグインのせいにはできません。そしてアンインストールしても元のデータに戻らないこともあります。
データやファイルを守るためには、定期的にバックアップを実施し、万が一の際に復元する体制が必要です。
必要性②セキュリティを維持するため
WordPressは非常に人気があり、プログラムソースが公開(オープンソース)されているため攻撃者の標的になりやすいという側面があります。
発見されたWordPressの脆弱性は、WordPressコミュニティの力によって解消されますが、それらを自身のWebサイトに適用するにはセキュリティパッチの適用やシステムのアップデートが必要になります。
またWordPressそのものではなく、プラグインやテーマにも脆弱性は生じるため、作者からアナウンスされた際には速やかに対応する必要もあるのです。
必要性③WordPressのアップデートを適用するため
性能の改善や新機能の搭載、脆弱性への対策などによってWordPress本体(コア)のアップデートが頻繁に行われています。
さらにプラグインはそれぞれの作者において必要なアップデートがされています。コアの変更に伴ってプラグインを修正する場合もあるでしょう。
Webサイト管理者にとって関心の高い「テーマ」に関しても、同様にアップデートが必要になります。
このようなコア・プラグイン・テーマのアップデートは、保守サービスによって継続できます。
必要性④不具合の修正・改善のため
前述のように、プラグインのインストールやアップデートによって不具合が生じることがあります。また、テーマをアップデートした際には、見た目が変わったり、SEOに変化が生じたりすることもあります。
アップデートした際には事後のチェックは欠かせません。
テーマのデザインのように目で見て分かる部分は、Webサイト管理者が事後にチェックすることで把握できるでしょう。しかし一定の条件にならないと確認できないような機能的な不具合は、発生しないと分かりません。
そのような際にWordPress保守サービスは頼りになります。
WordPressの保守を怠った場合に起きること
WordPressの保守(メンテナンス)を怠った場合、どのような問題が生じるでしょうか。
ざっと挙げただけでも次のようなことがあります。
- エラーメッセージが(いつまでも)表示される
- Webサイトが閲覧できなくなる
- ハッキングを受ける
- ページのレイアウトが崩れる
- データが消失する
- アップデートが困難になる
トラブルの大小はありますが、ビジネスや活動にとって何らかの悪影響があります。
たとえ頻度が少なくても、メンテナンスは実施すべきでしょう。スポット的に実施するだけでも改善は可能です。
ただ、メンテナンスの期間が開いてしまうとコアやプラグインのアップデートが困難になる場合があるため、定期的な保守が推奨されます。
WordPress保守に関するよくある問題
デザインが得意なWeb制作会社のなかには、WordPressの技術的なことや保守が苦手な会社もあります。
企業や個人が制作会社から提案を受け、デザイン(ビジュアル)が決め手になって依頼するというケースは多いでしょう。しかし保守の苦手な制作会社では、その後の継続的な保守運用に支障をきたす場合があります。
あるいは、Webサイトの制作や管理を任せていた個人が、保守が苦手で対応できなくなるというケースも耳にします。
Webサイトの継続的な運用にとって保守は重要ですが、地味な作業が主体のため、ビジネスのなかでは後回しになりがちです。
このような方のためのWordPress保守サービスです
とくに弊社におけるWordPress保守サービスは、次のような方にとってメリットのあるサービスだと考えています。
- Webサイトの保守体制が整っていない制作会社様
- Webサイトの保守対応が難しい個人の制作者様
- Webサイトの保守担当者不在の一般企業様
弊社にはデザイナーも所属・連携しています。
保守運用の実務において、システムの問題だけでなくデザイン・ビジュアル面のケアが必要な場合があるでしょう。そのような場合でも、Webサイトの総合的な問題としてご相談いただくことが可能です。
Webの相談所|WordPress保守サービスの費用と概要
Webの相談所では、ご相談いただくケースに応じた柔軟なWordPress保守サービスを実施しています。
できるだけ制約のない必要十分なサービスを行うために、Webサイトの保守に入らせていただく初期の確認・セットアップ作業に重点を置いています。
標準保守サービス費用
WordPressサイトの監視、定期バックアップ、アップデートなど日常の保守に関する費用です。
定期契約のお客様には専用のBacklogを提供し、課題(タスク)ベースで対応しますので、そのなかで運用相談などもしていただけます。
原則、課題への一次返信は2営業日以内とします。
初期費用(※) | 50,000円から |
月額費用 | 30,000円から |
※初期費用:
継続したアップデートができる状態にあるかの確認を行います。
調査の結果、大幅な改修が必要と判断した場合は追加見積もりを承認していただいたうえで、改修をおこなうことも可能です。
保守サービスの内容一覧
標準保守サービスの内容とオプションサービスについて一覧にまとめています。
サービス内容 | 実施タイミング | 備考 | |
標準 | WordPressサイト死活監視 | 常時 | システムによる自動実行 |
WordPressの定期バックアップ | 毎日1回以上 (*1) | ||
WordPressのアップデート (*2) | リリース時 | ||
テスト環境構築 | 必要と判断した場合 | ||
サーバー保守 (PHPアップデート等) | WordPressの推奨環境が変わった場合など | ||
月次報告その他 | 課題ごとに報告 | お客様用 Backlog 提供 | |
オプション | WordPressのバックアップ復元 | 非常時ご要望に応じて | 別途お見積もり |
WordPressサイト改ざんチェック | 必要が生じた場合ご要望に応じて | 別途お見積もり | |
WordPressサイト不具合対応 | 不具合発生時ご要望に応じて | 内容により都度見積 |
(*1) 定期バックアップの頻度は調整可能
(*2) コアアップデートのタイミングでプラグイン・テーマもアップデート
脆弱性が報告されたプラグインは速やかにアップデート
Webの相談所|各種保守サービスの実施内容
弊社の保守サービス(標準/オプション)に含まれる各種の保守内容について、概要をご紹介します。
WordPressサイト死活監視
標準保守サービスです。
WordPressサイトが正常に動作しているかどうかを、システムによって24時間365日、監視します。
アクセス集中によるサーバーのダウン、WordPressの何らかの異常などによりWebサイトの動作に問題が生じている場合は、自動的に検知して弊社が一次対応を実施します。
状況はすみやかにお客様に報告し、その後の対応について協議させていただきます。
WordPressの定期バックアップ
標準保守サービスです。
定期バックアップの対象は「ファイル」と「データベース」です。
- システムファイル(コア)
- プラグインファイル
- テーマファイル
- WordPressメディアにアップロードされたファイル(画像・動画・PDFなど)
- データベース
お客様が管理画面から入力した投稿データはデータベースに保存され、アップロードしたファイルはサーバーのファイルシステムに保存されています。
それら一式のデータを毎日自動でバックアップします。
WordPressのアップデート
標準保守サービスです。
WordPressコミュニティやプラグイン・テーマの作者によってWordPressのコア・プラグイン・テーマが更新された際に、テスト環境で事前確認したうえで本サイトに導入し、アップデートを実施します。
プラグインやテーマに大きな変更が行われて、アップデートした場合に支障の生じることが予想される場合は、事前にお客様にお知らせして代替プラグインの提案など、協議したうえで対応いたします。
テスト環境構築
標準保守サービスに含まれますが、アップデートや不具合対策の際、事前チェックする必要があると判断した場合にのみテスト環境を構築します。
サーバー保守
標準保守サービスに含まれますが、WordPressの推奨環境が変わる場合に、WordPressのアップデートと併せてPHPやSQLサーバーなどミドルウェアのアップデートを実施する場合があります。
通常、Webサーバー・メールサーバー・OS等の保守はレンタルサーバー会社が行うことが前提です。
WordPressのバックアップ復元
オプションサービスです。
運用中のWebサイトに不具合が生じたり、ハッキングを受けて改ざん等が行われたりした場合には、非常時対応として状況を確認・報告させていただいたうえで、最新バックアップを反映してWordPressサイトを復元します。
不具合の場合は、復元しても原因となった根本的な問題が解決しない場合があります。原因を調べて改善策を提案させていただく場合があります。
またハッキングの場合も、原因究明と対策について協議する必要があるでしょう。
(改ざん検知は現時点ではサービスを行っていません)
WordPressサイト改ざんチェック
非常時のオプションサービスです。
第三者によるハッキングが疑われる場合に、WordPressサイトが改ざんされているか否かをチェックします。
バックアップされている正常なデータと、問題のサイトのデータを比較して、変更されている点を特定します。
改ざんされたコンテンツの修復に関しては、別途協議のうえ判断させていただきます。
Webの相談所|レスキュー(緊急対応)費用について
Webサイトのトラブルが発生した際など、初めて弊社に緊急対応を依頼される場合は、作業の範囲を確認させていただいたうえで、見積もりを提示いたします。
その後、弊社の保守サービスに移行するか否かはご自由にお考えください。
WordPress保守サービスを相場と比較
Webの相談所のWordPress保守サービスを相場と比較します。
保守の内容と費用を比較した場合、各社ともさほど大きな違いはないと考えられます。
弊社サービスの特徴として、お客様とのコミュニケーションのためにタスク管理ツール Backlog を使用しており、お客様専用プロジェクトを作成します。
そのなかで課題を挙げて進捗等の報告をするスタイル(課題ベース)で保守状況をお伝えしています。
WordPress保守に入らせていただく初期のセットアップ作業、および標準保守にて必要十分なサービスを行うことに重点を置いている関係上、格安のような料金メニューは用意しておりません。
保守費用の比較
Webの相談所 | 標準的な費用相場 | |
初期費用 | 5万円から | 3万円前後(無料の場合あり) |
月額費用 | 3万円から | 簡易:1万円標準:3万円フル:5万円から |
WordPress保守サービス実施例
Webの相談所の保守サービスの実施例をご紹介します。
保守のご相談をいただいたお客様の実情に合わせて、最適な支援を実施しています。
当社ではサービス向上のため、利用者様に定期的にご意見を伺っております。
お答えくださった利用者様の声をご紹介いたします。
商材サイトの横展開としてのWebサイトを数多く制作しているA社様は、従来は別会社が制作したWordPressテンプレートを使用されていましたが、横展開が難しい構造であったために、サイト構築に数か月程度を要していました。
そこで弊社にてコンサルティングを行い、社内制作チームが横展開を素早くおこなえる体制を構築。これによってサイト構築が1.5か月程度にまで短縮され、横展開が迅速化しました。
WordPressテンプレートの保守は弊社にて実施しています。
デザイナーが運営するWeb制作会社のR社様は、保守に関する専門的な知識はないものの、制作後にクライアントから保守も併せて依頼されるケースが多くなっていました。
保守対応が数十サイトまで増えた状況では、本来のデザイン業務などに支障が出るようになり、業務の効率化が課題でした。
トラブル時などには弊社に相談をしていただいていた経緯もあり、保守管理するWebサイトの一部を弊社に移管し、死活監視やアップデートなどの保守を弊社で対応しています。
Webの相談所へのご依頼について
Webの相談所に保守を依頼される場合のステップです。
ご依頼内容の確認
弊社はWebの一般的なご相談、保守のご依頼などに対応しています。
お問い合わせの前に、ご相談の種類と貴Webサイトの問題点や課題をご確認ください。
弊社問い合わせフォームよりお問い合わせ
弊社問い合わせフォーム よりお問い合わせください。
弊社よりメールで詳しくお伺い・ご説明
弊社よりメールにて詳しく内容をお伺いし、必要な説明をさせていただきます。
見積もり提出・ご検討
弊社がご依頼内容を把握しましたら、見積もりを作成して提出いたします。
ご不明な点がありましたら遠慮なくお問い合わせください。
ご依頼
お見積もりに納得いただけましたら、正式にご依頼ください。
契約書の取り交わし
契約書を送付しますので、取り交わしをお願いいたします。
保守に着手
契約完了次第、保守に着手いたします。
WordPress保守のご相談はWebの相談所へ
WordPress保守サービスは、WordPressを安全に継続運用するためのサービスです。
弊社では必要十分な保守を行うための初期設定とタスク管理に重点を置き、お客様に安心してWordPressを運用していただけるよう保守サービスを提供しています。
Webの相談所のメリット
Webの相談所はWordPressコミュニティに長く関わるメンバーが運営しています。
WordPressのコミュニティ運営・WordPressコア・プラグインへのコントリビュート(貢献)・フォーラムへの回答などの経験を豊富に持つスタッフが対応いたします。
Webに関するさまざまなご相談から保守・制作のご依頼まで、ご相談に応じた柔軟なサービスを展開しています。
ご相談ください
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