こんにちは。Webの相談所の浅川です。
去る2024.02.23 (Fri) – 2024.02.24 (Sat)、関西地域では5年ぶりのオフライン開催となるカンファレンス「WordCamp Kansai 2024」 に、Webの相談所メンバーも参加いたしました。
今回は、シルバースポンサーとしてブース出展、セッションへ登壇したりと、忙しいながらも存分に WordCamp を楽しんできました。
イベント参加レポートを2部構成として、
1部: セッション登壇「MW WP Form のメンテナンスを引き継いでもらった話」
2部: Webの相談所はシルバースポンサーとしてブース出展しました。
と2回に分けてお届けできたらと思います。
スライドと登壇の様子はこちら
登壇のきっかけは WordCamp Tokyo 2023
今回のセッション登壇は、「MW WP Form のメンテナンスを引き継いでもらった話」。
弊社のブログを初めてご覧になられる方もいると思いますので、簡単にこれまでの経緯をお話させていただきます。
WordPress のプラグイン「MW WP Form」は、元々は長崎の株式会社モンキーレンチのキタジマさんが開発された、確認画面付きのお問い合わせフォームプラグインです。昨年(2023年)の9月に正式にWebの相談所がメンテナンスを引き継ぐという、以下の発表をさせていただいております。
その後に参加した、「WordCamp Tokyo 2023」 のアフターパーティーの席上で、プラグインのメンテナンスを引き継いだという発表が、「オープンソースならではでとても良いですね」のご紹介をいただきました。
WordCamp Tokyo 2023 での様子
会場からもっと突っ込んで話を聞いてみたいとのご要望もあり、今回の WordCamp Kansai 2024 での登壇となりました。
複数のメンバーで分担した事前準備
今回のセッションは、4人のメンバーが登壇することになりました。
プラグインの作者(開発者)である、キタジマさん。
そして引き継ぎを申し出たWebの相談所のメンバーである、竹下、安藤、浅川の3名。
居住地がバラバラなので、事前の打ち合わせ2回はどちらもZoom によるオンラインで行いました。
発表資料も大まかなアジェンダ(章立て)を最初に決めておき、詳細な内容は各自分担して作成することにしました。
キタジマさん担当範囲
- MW WP Form とは?
- MW WP Form 開発終了の理由
- 後継「Snow Monkey Forms」について
浅川の担当範囲
- 引き継ぎの申し出から、引き継ぎ完了まで
- 引き継ぎ後の対応
(スライド全体の調整、仕上げを担当)
竹下の担当範囲
- OSSっていいよね
- Five for the Future とは?
- プルリクくれてもいいんやで?
安藤の担当範囲
- アップデートちゃんとしようね
- 今後どうする?
この辺りの事前準備作業は比較的スムーズにできたと思います。登壇者の4名が WordPress コミュニティーでのお付き合いも長く、意思疎通がしやすかったからだと思います。
また、Webの相談所としてはシルバースポンサーとしてブース出展を同時に行なっていたため、ブースに紙製のアンケートスタンドを用意して、フォームプラグインの利用状況のアンケートも実施しました。
これはセッション後半のディスカッションタイムで活用することができ、やって良かったと思います。
登壇はディスカッション形式で
当日は、登壇者4名の簡単な自己紹介の後、キタジマさんのパートから紹介を進めました。事前準備の段階からメンバー全員で、一方通行の発表とはせず、参加者の方とディスカッションできたらいいね、と話していた通り、質問に対して手をあげてもらう形でコミュニケーションを取りながら進めてきました。
WordCamp というコミュニティーのイベントにご参加されている方々でしたので、MW WP Form の存在はもちろん、すでに他のプラグインに乗り換えましたという方もおられ、少し驚きました。
ただ、キタジマさんが MW WP Form の後継プラグインとして開発された、「Snow Monkey Forms」についてはご存知ない方、その名称から有償テーマ「Snow Monkey」の専用プラグインだと誤解されている方もおられ、今後、フォームプラグインの移行のアナウンスをより強化すべきと感じました。
会場の雰囲気が温まってきた後半では、MW WP Form のプロジェクトを今後どうしていくのがコミュニティーとして望ましいか、以下の観点で参加者の方にもご意見を伺いました。
- ぶっちゃけ、どうやったらプロジェクトを終わらせられる?
- 別のフォームプラグインの変更で不安に思うことは?
- 続けてほしいなら何ができますか?
「MW WP Form はこれまで使ってきたので、できれば使い続けたいです。」という率直なご意見もありましたし、
「フォームプラグインを移行させることは、エンドユーザー(クライアント企業)への提案や説明が難しい」といった様々な事情をお聞きすることができました。
また、竹下が全員を代表して「現在はWebの相談所としてメンテナンスしているが、オープンソースのプロジェクトなので、ほかにも一緒にやりたい人がいれば声をかけてほしい」と訴えたところ、登壇後に一緒にやってみたいという方からお声がけをいただきました。
実は、実は!登壇後に一緒にやってみたいという方からお声がけを頂いたんです!
— Kazuto Takeshita @Webの相談所 (@mt8_dot_biz) February 24, 2024
やばくないですか?
登壇してよかった!! https://t.co/AKAMgXYEl6
これは登壇したメンバー全員とても嬉しかったです。
まとめ
最後の締めで、この記事の執筆者である私・浅川の個人的な感想を少し。
まず、関西地域では5年ぶりの開催となった今回の WordCamp Kansai 2024 で、4名で登壇する機会をいただき、とても光栄でした。
今回の登壇を後押ししてくださった、実行委員長の岡本さんはじめ、関係者の皆さまにお礼申し上げたいと思います。
また、オープンソースのプロジェクトを引き継いだ話というあまり類似の登壇が少ない中で、セッションを聞きに来てくださった参加者の方々にも。本当にありがとうございました。
WordPress 生誕から20年を迎え、日本の WordPress コミュニティーも長い歴史の中で、今まで貢献してくださった先輩方から次の世代が引き継いでいく時代を迎えつつあります。このある意味で節目となる年の WordCamp で、持続可能な形のオープンソースプロジェクトを模索するという趣旨の登壇ができたことは、とても嬉しく、大変有意義なものでした。
次回のブログでは趣向を変えて、株式会社Webの相談所がシルバースポンサーとしてブース出展した話をしたいと思います。特にオープンソースコミュニティのカンファレンスで、スポンサー出展をお考えの方に少しでも参考になればと思います。
次回もお楽しみに!