WordPressサイトを運用していて現在のサーバーになんらかの不満があり、新しいサーバーに移行させたいと考えている方もいるでしょう。
サーバーを引っ越す際のWordPressの移行方法としてプラグインを使用する方法もありますが、ここではプラグインを使わず、手動で移行する手順を解説します。
サーバー選びやWordPressの移行手順、ドメインを移管する場合の手順などです。
- 1. WordPressのサーバー移行が必要なケース
- 1.1. サイトのパフォーマンスがよくない
- 1.2. 現在のサーバーに不満がある
- 1.3. 保守・管理会社が変更になる
- 1.4. サーバー会社のサービスが終了する
- 2. WordPressのサーバー移行を手動で行うメリット
- 3. WordPress移行先のサーバーを選ぶポイント
- 3.1. WordPressの推奨環境を満たしていること
- 3.2. 実績のある評判のよいサーバープランであること
- 3.3. ドメイン利用の制約がないこと
- 4. WordPressサーバー移行手順6ステップ
- 4.1. ①移行前の準備
- 4.2. ②新サーバーを契約する
- 4.3. ③新サーバーにドメインを設定する
- 4.4. ④旧サーバーのデータを新サーバーにコピーする
- 4.4.1. 方法A:ダウンロード・アップロード
- 4.4.2. 方法B:サーバー間転送
- 4.5. ⑤新サーバーでの設定を行う
- 4.5.1. wp-config.phpの書き換え
- 4.5.2. SSLの設定
- 4.5.3. 動作確認
- 4.5.4. ネームサーバー変更
- 4.5.5. メールアドレスの設定
- 4.6. ⑥旧サーバーの解約
- 5. ドメインを移管する場合
- 6. WordPressサーバー移行時によくある不具合
- 6.1. サイトが表示されない
- 6.2. サイトの表示が不安定
- 6.3. サイトが真っ白になる
- 6.4. ページが表示できない(404エラー)
- 6.5. 表示が崩れる
- 7. WordPressサーバー移行のご相談はWebの相談所へ
- 7.1. Webの相談所のメリット
WordPressのサーバー移行が必要なケース
WordPressのサーバー移行が必要なケースを4つ挙げています。
処理の速いサーバーや、使い勝手のよいサーバーに移行すると、UX(ユーザー体験)は向上します。
サーバーは日々改善されていて新しいサーバーに変えるメリットがあるため、なんらかの機会に見直すことはサイト管理の観点からも良い方法といえるでしょう。
サイトのパフォーマンスがよくない
Webサイトが成長するとサーバーが非力だと感じるようになるでしょう。
ページ数の増加や機能の追加、アクセスアップなどでサーバーの処理が増えるにしたがって、レスポンスが低下する傾向があります。
その結果、UXが低下してユーザーの離脱を招いたり、SEOに影響が出たりする可能性もあります。
レスポンスはWebサイトの作り方によっても改善できますが、コンテンツによっては難しい場合もあり、サーバーを移行することが望ましい状態といえます。
また、ストレージやデータベースの容量が足りない場合は、上位プランに移行するなどのアップグレードを検討したほうがよいでしょう。
現在のサーバーに不満がある
運用していくうちにサーバーのさまざまな機能を使うようになり、結果として機能が不足していると感じたり、サービスの対応が悪いと感じたりすることがあります。
- スペックが十分ではない
- 管理画面やツールの使い勝手がよくない
- 料金がリーズナブルでない
- 障害が多い
- サポートの対応が悪い
- セキュリティに不安がある
これらの不満が強くなった場合は、サーバー移行を検討しましょう。
保守・管理会社が変更になる
Webサイトの保守・管理を外部の会社に任せている場合、何らかの理由で管理会社を変更することがあるでしょう。
管理会社を変えてもサーバーがそのまま利用できる場合もあります。しかし保守・管理をしている会社自体がサーバーを提供している場合は、サーバーも解約になる可能性があります。
サーバー自体は大手のレンタルサーバーであっても、管理会社が自社サービスとして再販していたり、販売代理店になっていたりする場合があります。
この場合は、解約してサーバーを移行するか、何らかの移行手続きが必要になります。
サーバー会社のサービスが終了する
サーバー会社のサービスが終了すると移行が必要になります。
単にプランの終了レベルの場合は、サーバー会社の勧めるプランに移行すれば、特別な移行作業は発生しないかもしれません。
そうでない場合、他のサーバー会社のサービスに乗り換える必要があるでしょう。その際に、WordPressのサーバー移行が必要です。
WordPressのサーバー移行を手動で行うメリット
WordPressのサーバー移行にプラグインを使用すれば簡単に作業が行えます。ただ、プラグインが実行する処理がどのようなものかは一般的に知られていないでしょう。
移行作業でトラブルが発生した際に、直ちに原因を知ることができず、解決しにくいというデメリットがあります。
サーバー移行を手動で行うことで、処理内容が明確になり、トラブルが起きた場合でも原因を特定しやすくなります。
WordPressにさまざまなカスタマイズがされている場合や、移行後のセットアップを自在にカスタマイズしたい場合なども、手動であれば対応しやすくおすすめです。
WordPress移行先のサーバーを選ぶポイント
WordPressを移行する先のサーバーは、現サーバーのデメリットをカバーし、Webサイトのパフォーマンスが高くなるものを選ぶ必要があります。
さらに、次に挙げるようなスペック・サービスの対応状況はしっかりと確認しておきましょう。
WordPressの推奨環境を満たしていること
WordPress.org のWebサイトに記載されている推奨環境を満たすサーバーが必要です。
推奨環境を満たしていなくても、動作環境を満たしていれば動作はしますが、公式サポートが終了しているなど脆弱性が存在する可能性があります。
WordPressの推奨環境/動作環境(2024年5月現在)
環境 | 推奨バージョン | 動作バージョン | |
PHP | 7.4以上 | 7.0以上 | |
DB | MySQL | 8.0以上 | 5.5.5以上 |
(またはMariaDB) | 10.4以上 | - |
その他推奨:HTTPSに対応していること
参考:WordPress.org「Requirements」
実績のある評判のよいサーバープランであること
サーバー選びは性能・機能・料金について比較検討するだけでなく、次のように実使用上のメリットや評判について調べることが重要です。
- 利用者が多いか
- 長く運用されているプランかどうか
- ヘルプ・FAQが充実しているか
- サポート体制がしっかりしているか(電話・チャットなどの対応)
- 障害が少なく運用が安定しているか
- 口コミの評価がよいか
使ってみないと分からないことも多いため、比較・口コミサイトでのユーザーからの評価・指摘や、SNSで言われていることなどを参考にするのがよいでしょう。
ドメイン利用の制約がないこと
ドメインをサーバーと別に管理している場合は制約が少なく、移行先サーバーにネームサーバーを切り替えるだけで済みます。
しかしサーバーとセットでドメインを契約している場合は、移行先サーバー会社への「ドメインの移管」が必要です。
その場合、移管しようとするドメインの種類に移行先サーバー会社が対応していない場合、移管ができなくなってしまいます。
また、独自ドメインの利用ができないサーバーもまれに存在するため、十分な確認が必要です。
WordPressサーバー移行手順6ステップ
WordPressを別のサーバーに移行(移設)する手順を解説します。
①移行前の準備
移行に着手する前に、サーバーの契約と動作環境について確認しましょう。
移行作業をするためには、新旧のサーバーがともに使える状態であることが必要です。
また、新サーバーの環境がWordPress推奨環境を満たしている必要があります。
- 旧サーバーの契約更新時期を確認する
- 新サーバーを旧サーバーの更新前1か月前より早く契約する
- 移行するファイルやデータベースを確認する
- 新サーバーのPHPおよびMySQLのバージョンを確認する
新サーバーのPHPやMySQLのバージョンが選択できる場合、支障がない限り最新バージョンを選びましょう。
②新サーバーを契約する
前述のようなサーバー選びのポイントを踏まえて、新しいサーバーを契約しましょう。
③新サーバーにドメインを設定する
サーバー会社が提供する管理画面にログインして、ドメイン設定を行います。
大きく分けて次のような設定があるでしょう。
- 独自に用意されているドメインを選択する画面
- 他社で管理されているドメインを入力する画面
移行前はドメインを旧サーバー側で管理しているか、または別のサービスで管理しているため、新サーバーにはそれらと紐づけるためにドメイン名を入力するだけで設定が完了します。
ドメインをどのサーバーで使用するかを決めるのは、ドメイン管理(旧サーバー)での作業のため、移行セットアップが終わるまでは現状のままでOKです。
④旧サーバーのデータを新サーバーにコピーする
ここからWordPressのデータ一式を新サーバーにコピーする作業に入ります。
移行させるデータは次の2種類です。
- WordPressファイル一式(コア・プラグイン・テーマ・アップロードしたファイル)
- データベースのデータ(ダウンロードして .sql 拡張子が付いたファイル)
WordPressのルートにあるファイル・ディレクトリ(WordPress 6.5)
・index.php ・license.txt ・readme.html ・wp-〇〇〇〇.php・・・wp-で始まるファイル一式 ・wp-admin・・・コア・管理画面 ・wp-content・・・コンテンツ - index.php - languages・・・言語 - plugins・・・プラグイン - themes・・・テーマ - upgrade・・・アップデート用の一時フォルダ - upgrade-temp-backup・・・アップデート用の一時フォルダ - uploads・・・アップロードファイル格納用 ・wp-includes・・・コア・システム ・xmlrpc.php |
WordPressのデータベース・テーブル(WordPress 6.5)
・wp_commentmeta ・wp_comments ・wp_links ・wp_options ・wp_postmeta ・wp_posts ・wp_term_relationships ・wp_term_taxonomy ・wp_termmeta ・wp_termswp_usermeta ・wp_users |
コピーするには次の2通りの方法があります。
方法A:ダウンロード・アップロード
旧サーバーからファイル一式とDBデータをダウンロードし、それぞれを新サーバーにアップロードする方法です。ファイル転送(SFTPなど)で行います。
ダウンロードの手順は次のとおりです。
- WordPressファイル一式を、ディレクトリ構成を保ってダウンロードする
- データベースのデータを、phpMyAdminを使用してエクスポートする(拡張子 .sql のファイルを生成)
アップロードの手順は次のとおりです。
- WordPressファイル一式を、ディレクトリ構成を保ってアップロードする
- データベースのデータを、phpMyAdminを使用してインポートする
アップロード後はファイル・データベースが正しく生成されているかを確認しましょう。
方法B:サーバー間転送
旧サーバーと新サーバーとの間で直接ファイルを転送する方法です。
パソコンを介してダウンロード・アップロードする必要がないため迅速に作業できますが、VPSや専用サーバーでの利用になり、難易度は高くエンジニア向きといえます。
サーバー間転送には次のような方法があります。
- SFTPコマンドを使用する
- SCPコマンドを使用する
- サーバー管理ツール「Plesk」を使用する
SFTPやSCPはコマンドラインからの操作が基本であるものの、サーバー管理ツールPleskを使用すればGUIでの操作が可能です。
PleskはVPSや専用サーバーの標準機能としてサーバープランに含まれている場合があります。
⑤新サーバーでの設定を行う
WordPressのファイルとデータ一式を新サーバーにコピーしたあとは、次のような手順で設定を行います。
- wp-config.phpの書き換え
- SSLの設定
- 動作確認
- ネームサーバー変更
- メールアドレスの設定
それぞれについて解説します。
wp-config.phpの書き換え
WordPressのルートにあるwp-config.phpをコードエディタで編集します。
次のようにデータベースに関する情報の編集が必要です。
// ** MySQL 設定 - この情報はホスティング先から入手してください。 ** // /** WordPress のためのデータベース名 */ define( 'DB_NAME', 'database_name_here' ); /** MySQL データベースのユーザー名 */ define( 'DB_USER', 'username_here' ); /** MySQL データベースのパスワード */ define( 'DB_PASSWORD', 'password_here' ); /** MySQL のホスト名 */ define( 'DB_HOST', 'localhost' ); |
define()は定数を定義するPHPの関数です。
定数の名前 'DB_NAME' に値をセットするため 'database_name_here' の部分をデータベース名に書き換えます。
同様に、データベースのユーザー名・パスワード・ホスト名を書き換えます。
これらを書き換えて保存したwp-config.phpファイルを、サーバーにアップロードします。
エディタについて
編集にはテキストエディタを使用しますが、Windowsのメモ帳など一般の文書作成にも使われるエディタでは不具合が生じる可能性があるため「コードエディタ」と呼ばれるものを使用するのがおすすめです。 |
SSLの設定
SSLは通信を暗号化する仕組みです。
通信が暗号化されたWebサイトをブラウザのURL欄で確認すると、URLの最初が https:// で始まる文字列が表示され、SSLが正しく設定されている場合はURL欄に鍵アイコンが表示されます。(ブラウザにより表示は異なります)
次の2つの設定があります。
- サーバーの管理画面でSSLをONにする
- WordPress管理画面「一般設定」にある次の欄にWebサイトのURLを https:// を含めて入力して保存する
・WordPressアドレス(URL)
・サイトアドレス(URL)
WordPress 一般設定画面
WordPressアドレスとは、WordPressのトップディレクトリのURLです。
たとえば、WordPressをサイトルートに設置したwpディレクトリの下に置いた場合、https://〇〇.com/wp と入力します。
サイトアドレスとはホームページ(トップページ)のURLです。
上記の2つの設定をしても、http:// のURLでアクセスすると http:// のままになる場合があるため、次のような転送設定が必要です。
- サーバー会社の管理画面で HTTP => HTTPS 自動転送を設定する
- または .htaccess などの設定ファイルを変更する
設定はサーバー会社によって異なるため、ヘルプを参照しましょう。
動作確認
上記の設定が終われば「設定」>「パーマリンク」のページで「変更を保存」をクリックしてパーマリンク設定を更新しましょう。
WordPress パーマリンク画面
その後、ブラウザからアクセスして動作確認をします。
この段階では旧サーバーが運用中のため、サイトのURLを入力しても旧サーバーにつながってしまいます。
そこで、ブラウザにサイトURLを入力した際に新サーバーのIPアドレスに接続するよう、PC内のhostsファイルを書き換えます。
基本的な手順は次のとおりです。
- サーバーの管理画面でIPアドレスを確認する
- PC内のhostsファイルを見つける
- エディタでhostsファイルを開く
- hostsファイルの最下部に、IPアドレスとドメイン名の記述を行う
→ サーバーのIPアドレス+半角スペース+ドメイン名 - hostsファイルを上書き保存
hostsファイルの記述例(Macの場合)
## # Host Database # # localhost is used to configure the loopback interface # when the system is booting. Do not change this entry. ## 127.0.0.1 localhost 255.255.255.255 broadcasthost ::1 localhost xxx.xxx.xxx.xxx example.com # ← IPアドレスとドメイン名 |
この状態でPC上のブラウザからサイトURLを入力して、移行したWebサイトが正しく表示されればOKです。
動作確認が終わった後は、hostsファイルに追記した内容を削除して再度保存しておきましょう。
hostsファイルの編集は権限が必要
hostsファイルの編集には権限が必要です。 Windowsの場合:メモ帳を管理者権限で起動しhostsファイルを開いて編集するMacの場合:hostsファイルをデスクトップなどにコピーして編集してから元のフォルダに戻してファイルを置き換える これらの方法で編集できます。 |
ネームサーバー変更
ブラウザにWebサイトのURL(ドメイン)を入力すると、ネームサーバーにアクセスして対応するサーバーのIPアドレスを取得し、そのIPアドレスに接続して通信が行われます。
新サーバーに接続するためには、ドメイン会社の管理画面で新しいネームサーバーを参照するように設定する必要があります。
管理画面での設定方法については、ドメイン会社のヘルプなどを参考にしてください。
旧サーバーの会社がドメインを管理している場合は、旧サーバーの管理画面での設定になります。
メールアドレスの設定
Webサイトのドメインでメールアカウントを作成・運用している場合、旧サーバーにメールアカウントの登録とメールボックスが存在しています。
新サーバーでも同じメールアカウントで運用したい場合は、新サーバーにメールアドレスの登録を行いましょう。
メールアカウントの数だけ登録作業が必要となるものの、CSVファイルのアップロードなどで一括して登録できる場合もあります。
ネームサーバーの変更内容が反映されて新サーバーに接続するようになると、新サーバーでメールを受信できます。
サーバーへの接続が完全に切り替わるまでは、新旧双方のメールボックスに受信されることがあるため、移行後も旧メールボックスを確認する必要があります。
旧メールボックスに残っているメールデータは、サーバーを解約する前にバックアップしておきましょう。
メールデータの移行について
サーバー間でメールボックスのデータを移行することは通常できません。各ユーザーが自身の端末上で新旧両方のメールボックスにIMAPで接続し、端末上でコピーする方法で移行することは可能です。 ただ、実際の運用ではこの対応は難しいでしょう。移行前にユーザーに対して、それぞれのメールボックスのデータをPCにダウンロードして保存してもらうようにアナウンスする方法がよいでしょう。 |
⑥旧サーバーの解約
新サーバーに移行した後は、動作が安定してから旧サーバーを解約します。
移行後に旧サーバーを稼働させる期間は1か月あればよいでしょう。
ドメインを移管する場合
企業のWebサイトにおいて、ドメイン管理はサーバーと別にすることが一般的です。
サーバーを変更する可能性や、複数のドメイン・サブドメインでの運用、セキュリティの確保を考慮する必要があるからです。
この場合、サーバー移行時にはドメイン管理でネームサーバーを変更するだけで済み、ドメインを移管する必要はありません。
ただ、次の3つのケースでは、ドメインを移管する必要が生じます。
サーバー移行前の管理方法 | サーバー移行後の管理方法 | ケース |
サーバーとドメインをセットで管理 | サーバーとドメインをセットで管理 | 1 |
サーバーとドメインを別々に管理 | 2 | |
サーバーとドメインを別々に管理 | サーバーとドメインをセットで管理 | 3 |
移管の際には、新旧それぞれのドメイン管理会社に対して手続きが必要です。
ドメインの種類によって手続きが異なる場合があります。詳細はドメイン管理会社のヘルプなどを確認してください。
WordPressサーバー移行時によくある不具合
WordPressのサーバー移行を実施した際によくある不具合をまとめます。
動作確認の際に見つかる不具合やサーバー移行後の不具合があります。
サイトが表示されない
Webサイトにアクセスしてもページが表示されず、サーバー会社の初期画面が表示される場合です。
サイトのルートにサーバー会社が用意しているindex.htmlファイルが設置されており、サーバーの設定によってindex.htmlがトップページとして優先的に呼び出されているため、このような現象が起きます。
この場合、index.htmlを削除すればWordPressのindex.phpが呼び出されてWebサイトが表示されます。
それでも表示されない場合は、次の点を確認しましょう。
- WordPressトップのindex.phpが正しいディレクトリに設置されているか
- ブラウザのキャッシュによって古い情報が表示されていないか
サイトの表示が不安定
前述のとおり、ネームサーバーが切り替わった後でも旧サーバーの内容が表示されることがあります。
新旧どちらが表示されるかは地域によって異なる場合があります。新サーバーの内容が表示されるようになったからといって、移行が完了したとは一概に判断できません。
不安定な状態で旧サーバーのデータを削除したり解約したりすると、Webサイトが表示されないケースが生じる可能性があります。
接続が安定するまでは旧サーバーもそのまま稼働させておきましょう。移行後1か月程度稼働することが目安です。
サイトが真っ白になる
内容が入っていない真っ白のページが表示される場合、次のことが考えられます。
- テーマファイルが正しく移行されていない
- 空のindex.htmlが表示されている
- その他なんらかの不具合が生じている
wp-content/themes ディレクトリ以下に、使用するテーマが正しく配置されているかを確認しましょう。
前述のように、サイトのルートにindex.htmlが存在している場合は、削除しましょう。
それでも解決できない場合は専門家に相談するのがよいでしょう。
ページが表示できない(404エラー)
ページのURLにアクセスして「ページが見つかりません」などのエラー(404エラー)が表示される場合は、いくつかの原因が考えられます。
サーバー移行時に404エラーが表示される場合は、次の対処によって正常に表示される可能性があります。
- パーマリンク設定を更新する
- .htaccess の記述を確認して誤りを修正する
パーマリンクは、管理画面の「設定」>「パーマリンク」のページで「変更を保存」することで更新できます。更新後にページをリロードして表示されるかを確認しましょう。
.htaccess の記述については、Webエンジニアなどの専門家に見てもらうことをおすすめします。
さまざまな設定がされている場合には、変更内容がうまく反映されないこともあります。
そのほか、新サーバーの設定上の問題も考えられるため、サーバー会社のヘルプ・FAQで移行時の注意点について確認してください。
表示が崩れる
ページの表示が崩れている場合、プラグインが正しく移行できていない可能性があります。
wp-content/plugins ディレクトリ以下にすべてのプラグインが配置されているかを確認しましょう。
プラグインの設定情報はデータベースに保存されているため、データベースが正しく移行されているかも確認が必要です。
データベースのデータをエクスポートする際に抜けがなかったかなどを確認しましょう。
WordPressサーバー移行のご相談はWebの相談所へ
Webサイトを運営しながらサーバー移行する際は、サービスを止めないように注意する必要があります。
事前に手順を確認し、必要な準備を行いましょう。
経験がないと失敗しやすいため、専門家に依頼するのがおすすめです。
WordPressのサーバー移行は経験豊富なWebの相談所にご相談ください。
Webの相談所のメリット
Webの相談所はWordPressコントリビューターが運営しています。
WordPressの開発コミュニティに長く関わり、WordPressを熟知したスタッフが対応いたします。
スタッフには経験豊富なエンジニアとデザイナーが在籍。協力メンバーとともにタスクを遂行し、Webに関するさまざまなご相談から保守・制作のご依頼まで、ご相談に応じた柔軟なサービスを展開しています。