WordPress 管理画面はカスタマイズすることができます。
いつもブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。Webの相談所・メンバーの浅川です。
弊社・Webの相談所は「Five for the Future」に参画しており、私・浅川は WordPress.org サポートフォーラム上に投稿される様々な質問への回答を行う活動を日頃から行っております。
その活動を通じて、ウェブの運用に欠かすことのできない知識をこちらのブログでご紹介させていただきます。
今回話題は「WordPressのプロフィールから管理画面の配色を変更するメリット」についてです。
WordPress 管理画面の配色を変更することのメリット
WordPress では管理画面の配色を変更することができることを皆さんはご存知ですか?
現在(2024年10月現在)、9色のパターンから自由に選択することができます。ユーザーアカウント毎での設定になります。
左側のWordPressナビゲーションメニュー(黒い帯の部分)で、プロフィールを選択してください。そうすれば、プロフィール編集画面で次のような項目があると思います。

管理画面は標準では、左上のデフォルトになっているはずです。私も含めて WordPress の管理画面として最も馴染みがあると思います。
管理画面の配色を変更することって何かメリットがあるでしょうか?
- 視覚的な快適性向上による作業効率化
- 気分転換
などの効果はもちろんあります。
しかし、それ以上に効果的な使い方は、「複数サイトの管理」、「本番環境と開発環境の視覚的な区別」です。
例えば、自社内で、コーポレートサイト、サービスサイト、採用サイトのように複数サイトを管理運用している場合には、管理画面の背景色にルールを設けることで、今ご自身が操作している WordPress サイトの管理画面が一眼ではっきりわかるようになります。
「本番環境と開発環境の視覚的な区別」も同様で、サイトリニューアルやカスタマイズの際には、安全性を考慮して本番環境とは切り離された、別環境として、開発・検証用のサーバーを構築するのが一般的です。
サイトのバックアップや移転ができるプラグインの「All-in-One WP Migration」等を使って、本番環境のサイトデータをエクスポートし、開発や検証環境にインポートするという作業が一般的かと思います。
当然、別環境で複製しているわけですから、サイト内部のコンテンツは同一で、サイトURLなどで確認しなければならず、誤操作を起こしやすいと言えます。
このような際に、開発・検証用のサーバーを構築した際に、管理画面の配色を変更しておくことで、一眼で自分が操作している管理画面が、本番環境なのか、開発・検証環境なのかを判断できます。


ご面倒に感じられるかもしれませんが、誤操作を防ぐことに有効で私自身も活用しています。
複数サイトを管理しているよ!という方は、ぜひお試しください。
本番環境と開発環境をデータベースごと入れ替えられる方向け
プラグインでの移行やDBの上書きを行うとユーザープロフィールが上書きされてしまいますので、本番からDBを取ってきて作業される方にはDisplay Environment Typeプラグインも知っておいていただけると良いかと思います。

プラグインをインストールし”development”にするには”wp-config.php”に追記するとアドミンバーにサイトの”WP_ENVIRONMENT_TYPE”情報を出すことができます。
define( 'WP_ENVIRONMENT_TYPE', 'development' );




