Webサイトの制作を依頼するとWordPress(ワードプレス)の導入を勧められるケースが多いでしょう。
- WordPressは自社にとってメリットがあるのだろうか?
- そもそもWordPressは何がいいのか?
という疑問をお持ちの発注担当者の方に、失敗しない導入方法や制作会社への発注の仕方について解説します。
WordPressは人気のあるCMSであるものの、正しく導入されていないために成果が出ていないケースが見られます。
WordPressのメリットが活かせる導入ノウハウを知っておきましょう。
- 1. WordPressとは何か
- 1.1. WordPressはCMS
- 1.1.1. その他のCMS
- 1.2. WordPressはオープンソース
- 1.3. WordPressは世界中の開発者が参加
- 1.4. WordPressにはASPもある
- 2. WordPressには制作者と運営者のメリットがある
- 2.1. 制作者の役割
- 2.2. 制作者にとってのメリット
- 3. WordPressで何ができる?運用上のメリット一覧
- 3.1. ①記事の投稿や編集を自社で自由にできる
- 3.2. ②記事の作成を担当部門に任せられる
- 3.3. ③情報が多く学習しやすい
- 3.4. ④機能追加が低コストで容易にできる
- 3.5. ⑤デザインリニューアルに柔軟に対応可能
- 4. WordPressは無料で導入できる?
- 4.1. オープンソースは無料とは限らない
- 4.2. WordPressは無料で利用可能
- 4.3. 制作費・保守費用は必要
- 5. WordPress導入後に無料でできること
- 6. WordPressの導入・運用上の注意点
- 6.1. ドメイン・サーバーが必要
- 6.2. システムのアップデートが必要
- 7. WordPressの代替として考えられる導入案
- 7.1. ①ASPを利用する
- 7.2. ②静的サイト(HTMLサイト)を構築する
- 7.3. ③新着情報更新システムを利用する
- 8. WordPressのメリットを活かすための発注前チェック!
- 8.1. 制作会社に尋ねてみよう
- 9. WordPressのメリットを活かして効果的なWebサイトに!
- 10. WordPressの保守はWebの相談所にご相談ください
- 10.1. Webの相談所とは
WordPressとは何か
WordPress(ワードプレス)とは、Webサイトを構築・運用するための基盤(プラットフォーム)ともいえるシステムです。
インターネット上のサーバーにインストールし、ユーザーは端末のブラウザやアプリを使用してシステムを操作します。
WordPress公式の日本語サイトでは次のように紹介されています。
クリエイターや中小企業から大企業にまで、世界中の何百万ものウェブサイトに選ばれているオープンソースのパブリッシングプラットフォームです。 |
Webサイトはページ(あるいはコンテンツ)で構成されますが、そのページ(コンテンツ)の作成・公開・管理を行うための基本的なソフトウェアという意味で「パブリッシングプラットフォーム」と呼ばれています。
WordPressはCMS
WordPressはCMSです。CMSとは Content Management System(コンテンツ管理システム)の略語で、Webサーバー上で稼働し、Webサイトのコンテンツを作成・公開・管理できるシステムです。
これは前述の「パブリッシングプラットフォーム」とほぼ同義といえますが「CMS」のほうが広く認知されているでしょう。
CMSには次のような機能があります。
- 文書(ページ)のデータを作成してデータベースに保存する
- 画像や動画などのファイルをアップロードする
- デザインデータをアップロードする
- 保存されたデータやファイルを組み合わせてWebページとして表示する
- 分類、検索など効率的な投稿管理ができる
「テンプレート」というデザインのひな形を使用してWebページを表示しますが、ページの種類ごとに作られたテンプレートをまとめたものを、WordPressでは「テーマ」と呼んでいます。
その他のCMS
CMSのなかでのWordPressのシェアは圧倒的です。ただ、CMSと呼ばれるものは他にも数多く存在します。
WordPressと同じサーバーインストール型のCMSとしては、DrupalやMovable Type、EC-CUBEなどを知っている人も多いでしょう。
近年はクラウドサービス(SaaSやASP)としてのCMSも普及してきており、Adobe Experience ManagerやShareWithなどを利用する企業もあります。
WordPressはオープンソース
WordPressは「オープンソース」のソフトウェア(OSS)です。(OSSは Open Source Software の略語)
オープンソースとはソフトウェアライセンスの一つで、誰でも利用・改良・再配布が可能なソフトウェアを指します。
オープンソース以外には、プロプライエタリ、クリエイティブ・コモンズ、パブリック・ドメインなどの種類があり、たとえば Microsoft Windows はプロプライエタリ・ライセンスの代表例です。
オープンソース・ライセンスには、次のような種類があります。
- GPL
- MPL
- BSD License
- MIT License
- Apache License
WordPressのライセンスは「GPL」で、次の4つの自由があります。
- 利用の自由:誰でも自由に実行できる
- 調査の自由:自由に学習・分析できる
- 改変の自由:自由に改変して自身のソフトウェアを作成できる
- 再配布の自由:改変したソフトウェアを自由に再配布できる
なお、再配布する際にはGPLを適用して、ソースコードを公開する必要があります。
WordPressはGPLだからこそ、個々の開発者が連携してソフトウェアを成長させることができるのです。
WordPressは世界中の開発者が参加
WordPressはアメリカのMatt Mullenweg(マット・マレンウェッグ)とイギリスのMike Little(マイク・リトル)によってブログツールとして開発され、2003年5月に初期バージョン0.70がリリースされました。
それ以来、世界のWebサイトで利用が広まり、多くの開発者が関わってきています。
国や開発者の数など、詳しいことは分かっていませんが、世界的なオンラインコミュニティ Meetup に登録されているWordPressに関するグループを見れば、ある程度、想像できるでしょう。
WordPressに関するMeetupグループ(2024年9月現在)
地域 | 97か国・573市町村 |
Meetupの数 | 752 |
メンバー数 | 495,411 |
Meetupの主催者やメンバーのなかに、何らかの形でWordPressの開発に関わっている人がいると考えられます。
WordPressの公式サイトでは、開発への参加者を募集しています。
ソースコードを書くだけでなく、翻訳やドキュメント作成、フォーラムの運営、イベント開催など、参加方法がいくつか示されています。
参考:「WordPress への参加・貢献」
WordPressにはASPもある
WordPressはサーバーインストール型以外に、ASP(Application Service Provider)もあります。
ASPで提供されているWebサイト・ブログサービスとしては、他にWixやJimdo、Ameba Owndなどが有名で、これらはSaaS(Software as a Service)とも呼ばれています。
ASPのメリットは、サーバーを持たなくても運用できることや、ASP側でシステムのメンテナンスが行われることです。
アカウントを作成してサブスクリプションで利用料を支払うことで、すぐにWebサイトを立ち上げられます。(無料のサービスもあります)
この記事ではサーバーインストール型のWordPressを中心に解説するため、ASPについてはWordPress.comを参照してください。
ASP型のWordPress
https://wordpress.com/ja/
サーバーインストール型のWordPress
https://ja.wordpress.org/
WordPressには制作者と運営者のメリットがある
WordPressの導入には、制作者側のメリットと、運営者側のメリットの両方があります。
一般的にWordPressのメリットについて書かれた記事・書籍には、制作者にとってのメリットが書かれていることが多く、運営者にとっては必ずしも参考にならないでしょう。
ここでは、最初に制作者にとってのメリットを紹介し、その後、運営者にとってのメリット(運用上のメリット)について詳しく解説します。
制作者の役割
WordPressを使用してWebサイトを作る際の、制作者の役割は次のようなものです。
- システムを構築する
- デザインを制作する
- コンテンツ制作を行う場合もある
コンテンツ制作は、単に文章を作成して画像や動画を挿入するレベルのものから、個々のページのデザインを作り込むような凝った制作まで、さまざまな作業があります。
運営者で作れないようなコンテンツは、制作者が委託されて対応します。
制作者にとってのメリット
制作者にとって、WordPressを利用してWebサイトを作るメリットは次のようなものです。
- Webサイト制作が効率化できる
- システムの利用にコストがかからない
- 広く知られていてクライアントのWebサイトに導入しやすい
WordPressにはWebサイトを構成する要素がすべて初めから用意されており、必要に応じてプラグインをインストールすることで、足りない機能を拡張できます。
制作者がシステムを作らなればならないケースは限られるため、制作(主にデザイン)に集中できるのです。
また、クライアントがWordPressについての予備知識のある場合が多く、導入のハードルが低い点もメリットといえます。
WordPressで何ができる?運用上のメリット一覧
Webサイトの運営者にとってWordPressを導入することで得られるメリット、とくに「何ができるようになるか」について解説します。
①記事の投稿や編集を自社で自由にできる
WordPressはブログ記事を簡単に投稿できるほか、Webサイトに必要なページを作成・編集できます。例えば事例・作品・商品紹介や、Q&A、会社概要、プライバシーポリシーなどのページです。
Web制作会社がページの種類に応じて最適な入力・表示ができるテンプレートを制作している場合、運用では必要なテンプレートを選んでタイトルや内容を入力し、画像などのデータをアップロードすればページが完成します。
ページの内容を自社で自由に追加したり管理したりできるのです。
②記事の作成を担当部門に任せられる
WordPressは記事やページの作成を複数のスタッフが担当できます。
また、スタッフごとに権限を変えられるため、編集作業がすべてできる人と、投稿の作成だけができる人などを区別可能です。
ユーザー権限は次の5つで、権限によって操作できる範囲が異なります。
- 管理者
- 編集者
- 投稿者
- 寄稿者
- 購読者
一般的にはWeb制作会社が「管理者」となり、運用担当(Webマスター)は「編集者」に設定されることが多いでしょう。
編集者は投稿やページの作成・公開・編集・削除が自由にできます。
ほかに「投稿の作成」だけができる担当者を置きたい場合は「投稿者」の権限を付与したユーザーを作成すればよいものの、これは「管理者」でないとできないため、制作会社に依頼する必要があるでしょう。
または、編集者権限でもユーザーが作成できるようになるプラグインを導入する方法もあります。
③情報が多く学習しやすい
WordPressは書籍やWeb記事、WordPressコミュニティが発信する情報などが多く、初心者でも学習しやすい環境が整っています。
ただ、前述の通り制作者向けの情報が多く、純粋に運営者向けの情報は限られます。
運営者が知る必要のある情報は、主に管理画面の操作方法です。
投稿の作成・編集や画像のアップロードなど、操作が分かる解説書やWeb情報を参照することが学習のポイントです。
④機能追加が低コストで容易にできる
WordPressの機能を追加したいときは、該当するプラグインをインストールすればOKです。
ただ、プラグインは管理者権限がないとインストールできないため、一般的には制作会社に相談することになるでしょう。
プラグインの取り扱いには知識が必要なため、制作会社に任せるのがおすすめです。
簡単な設定で利用できるため、依頼費用も比較的、少なくて済むでしょう。
プラグインで拡張できる機能として、主なものを表にまとめます。
主な拡張機能 | 説明 |
問い合わせ | 問い合わせやアンケート、注文フォームなどを設置できる |
SEO対策 | SEOに必要な内容の入力や、メタタグ・パンくずリストの設定、Sitmapの設置などが可能 |
アクセス解析 | アクセス解析の設置や、Google Analytics との連携ができる |
スパム対策 | コメントやトラックバックのスパム対策ができる |
バックアップ | ファイルやデータベースの自動バックアップができる |
セキュリティ強化 | 不正ログイン対策、ファイアウォール、マルウェア検出、脆弱性チェックなどができる |
⑤デザインリニューアルに柔軟に対応可能
ASPで運営されているWebサイト・ブログサービスでは、デザインはテンプレートで用意されているものを選んで使用することが多いでしょう。
カラーや文字サイズの変更など、部分的なデザイン変更は可能なものの、自由にデザインしようとするとASPでは制約が多いといえます。
一方、インストール型のWordPressでは、デザインは自由に制作できます。
デザインの得意なWeb制作会社に依頼すれば、イメージ通りのWebサイトを作れるでしょう。
もちろん、WordPressにもさまざまなデザインテーマが配布されているため、既存のテーマを利用して簡単に制作することも可能です。
WordPressは無料で導入できる?
WordPressは公式サイトからダウンロードして無料で使えますが、Webサイトを制作・維持するためには費用がかかります。
また「オープンソースは無料」というイメージを持っている人もいるでしょうが、必ずしもそうではありません。
その辺りを詳しく解説します。WordPressが無料である理由も理解しておきましょう。
オープンソースは無料とは限らない
オープンソースソフトウェア(OSS)は、ソースコードを公開しているから「オープンソース」なのです。有料か無料かは問われません。
GPLの4つの自由は、利用・調査・改変・再配布の自由を定義しているだけです。
ただ、インターネットからダウンロードして利用する多くのオープンソースは無料である場合が多く、その代わりに無保証となっています。利用したことで不利益があっても保証されません。
WordPressは無料で利用可能
WordPressは無料で利用できます。
一般的に、無料で利用できるソフトウェアは、不完全で品質の低いものもしばしば見かけます。
しかしWordPressに限ってはそのようなことはありません。
世界中の開発者が参加して、日々、改善が続けられているからです。
ではなぜ、高機能・高品質のWordPressが無料なのでしょうか?開発者はどのような利益を得るのでしょうか?
実は、WordPressのようなオープンソースに関わる開発者の利益としては、次のことが考えられるでしょう。
- コアの開発に関わってWordPress本体の改善に貢献できる
- 自身がプラグイン・テーマを開発して広められる(有料にもできる)
- 開発に貢献することで、自身の知名度が向上し、名誉が得られる
- 自身の技術力が向上する
- 制作物を効率的に制作して利益が得られる
- 開発者・制作者同士のつながりやコラボレーションが生まれる
このように、開発者や制作者にとっての有形無形の利益(ベネフィット)があるから、開発に真剣に参画してハイレベルなソフトウェアを生み出せるのです。
また、自分達が「こうありたい」という理想を形にすることで、開発者の仕事の効率が上がったり、ソフトウェアの価値が上がったりという、目に見える恩恵が受けられます。
制作費・保守費用は必要
Webサイトの制作を制作会社に依頼すると、制作費が必要です。
制作費の多くは人件費であり、大量生産ではないためすべて依頼者が費用を負担する必要があります。
またWordPressに限らず、ソフトウェアはメンテナンスが必要です。
機能やセキュリティの向上のため、日常的なアップデートが前提になっています。
WordPressはコア・プラグイン・テーマそれぞれに含まれる個別のプログラムが、何らかの理由でアップデートされます。
そのことによって、関連する機能にも改変が必要になり、結果としてシステムそのものをアップデートする必要性が生じるのです。
このようなメンテナンス(保守)についても継続的に費用が必要です。
WordPress導入後に無料でできること
通常、管理者権限はWeb制作会社が持つことになるでしょう。その場合、運営者は編集者権限になります。
編集者は、新規投稿・編集・削除・アップロード・カテゴリ管理・コメント承認などが自由にできるため、これらの作業について制作会社に費用を支払う必要はありません。
編集者権限でできることに対して制約や料金設定があるようであれば、制作会社に相談して改善してもらいましょう。
WordPressの導入・運用上の注意点
WordPressを導入して運用する際の注意点について、基本的なことを挙げておきます。
ドメイン・サーバーが必要
Webサイトを立ち上げるには、ドメインとサーバーが必要です。
サーバーは、一般的にレンタルサーバー(共用・VPS・専用)を利用します。
WordPressはサーバーにアップロードしてインストールします。
サーバーにはIPアドレスが付与されるため、サーバーだけでも通信は可能です。
ただ、IPアドレスでは覚えにくく認知されないため、対応した名前(ドメイン)を付けます。
ドメインは、専門の管理会社から取得するか、サーバー会社で取得するかを選択可能です。
サーバー会社のドメインも利用可能で、サブドメインを無料で使える場合があります。オリジナルのドメインが必要な場合は、独自ドメインを取得します。
システムのアップデートが必要
前述の通り、WordPressはコア・プラグイン・テーマがそれぞれ改変されるため、すべてアップデートが必要です。
例えばコア(本体)のアップデートをしてプラグインを放置していると、プラグインの動作に支障が生じたり、使えなくなることもあります。
プラグインが古くなりすぎると、コアのアップデートができなくなることもあるため、注意が必要です。
プラグインが開発をやめてしまうケースもあり、その際は代替となるプラグインに変更する必要があります。
WordPressの代替として考えられる導入案
Webサイトを制作するのに、WordPressでなければならないということはありません。
お知らせなど簡単な更新だけでよいという場合には、専用のシステムを利用するほうが効率的です。
WebサイトをWordPress以外の方法で制作するアイデアをまとめます。
①ASPを利用する
ASP(Application Service Provider)については前述の通り、サーバーを持たなくても運用できるメリットがあります。
システムのメンテナンス(保守)はASP側で実施し、利用料に保守費用も含まれています。
ASPのデメリットとしては次のことが挙げられます。
- デザインの自由度が低い
- 機能拡張が限定的(SEOも含めて)
- サービスが終了するリスクがある
一般的に、デザインは多くのテンプレートから選んで適用し、ロゴや文字、カラーやレイアウトを変更する程度のカスタマイズに留まります。
独自の使い勝手を追求することや、ブランドイメージの訴求には不向きといえるでしょう。
親切なASPを利用すると、使いやすい機能が整っていて、すぐに使いこなせる利点があります。
ただ、新たに機能が必要になった場合、用意されているオプション以外の機能追加はできません。
メジャーなASPのサービスが終了することは短期的には考えにくいことですが、可能性はゼロではありません。
サービスが終了するとWebサイトを移設する必要が生じますが、同じものを再構築することは難しく、移設の際にデータ変換やデザインのやり直しが発生するでしょう。
サーバーインストールタイプの場合、レンタルサーバーが使えなくなっても別のサーバーに移設して同じようにWebサイトの運用を継続できます。
②静的サイト(HTMLサイト)を構築する
次のようなケースでは、CMSを導入する必要はないでしょう。
- 通常、更新する必要のない保存版コンテンツだけで構成されるサイト
- かつ、ワード検索や日時検索の必要がないサイト
WebサイトをシンプルなHTMLページだけで構成することによって、メンテナンスの手間を省くことが可能です。
検索機能については、Googleなどのサイト内検索窓を設置する方法があります。
HTMLだけのサイトは静的サイトと呼ばれますが、セキュリティ上のリスクが少ない点がメリットです。
③新着情報更新システムを利用する
静的サイトの一部だけを更新可能にする方法もあります。
例えば「新着情報だけを担当者が更新したい」というケースでは、市販あるいは無償配布されている新着情報更新システムを組み込む方法があります。
特殊な機能が必要な場合はシステム会社に作ってもらう方法もありますが、CMSを導入したほうが早くリーズナブルな場合もあるため、導入・運用コストは確認しましょう。
WordPressのメリットを活かすための発注前チェック!
Web制作会社によってWordPressのスキルやビジネス上の使い方が異なるため、運用メリットを活かせないケースもあるでしょう。
制作を発注する前に、次のポイントをチェックすることをおすすめします。
- 制作会社に求めること(制作の目的)を整理する
- 要望を文書で示す
- 見積もりをとって不明点は質問する
- 対応が遅い or 担当者とのコミュニケーションが取りにくい会社には依頼しない
見積もりの際に不明点があれば、遠慮なく制作会社に確認しましょう。
どのような質問をすればよいか、おすすめの例を紹介しますので、参考にしてください。
制作会社に尋ねてみよう
Web制作会社には得意分野・不得意分野があります。
WordPressのメリットである「簡単更新」が実現できない制作会社には依頼しないことをおすすめします。
また、アップデートやリニューアルに対応しない制作会社もおすすめできません。
次の表は、見積もり検討時に制作会社に尋ねる内容をまとめたものです。
発注するかしないかの判断に活用してください。
質問 | 制作会社の対応と依頼の判断 |
自分たちで自由に投稿・ページの作成・更新ができますか? | できない or 有料と言われたら、依頼をやめる |
複数の部門で記事作成を担当できますか? | ユーザー作成が有料になる場合がある できないと言われたら、依頼をやめる |
デザイン変更に対応してもらえますか? | 有料での対応になる。 できないと言われたら、依頼をやめる |
機能を追加したいときは対応してもらえますか? | |
WordPressのコア・プラグイン・テーマなどのアップデートはしてもらえますか? | |
ハッカー被害にあったときは対応してもらえますか? | 有料(保守費用)での対応になる 内容によっては対応できない制作会社も多い 被害にあったときに依頼できる保守会社を別途、キープしておくなどの対応が必要 |
WordPressのメリットを活かして効果的なWebサイトに!
Webサイト運営者にとってのWordPressの導入メリットをまとめます。
- 記事の投稿や編集を自社で自由にできる
- 記事の作成を担当部門に任せられる
- 情報が多く学習しやすい
- 機能追加が低コストで容易にできる
- デザインリニューアルに柔軟に対応可能
これらのメリットを活かし、効果的なWebサイトにしましょう。
WordPressの保守はWebの相談所にご相談ください
WordPressに日々、追加されるデータは、バックアップが欠かせません。何らかの原因でデータが失われても、バックアップがあれば復旧できます。
また、WordPressのコア・プラグイン・テーマはそれぞれ、新しいバージョンがリリースされた段階でインストールし、アップデートが必要です。
アップデートした際にはプラグインやテーマの動作に不具合の生じる場合があり、適切な対応が求められます。
Webの相談所は、このような保守対応を安全・迅速に行うノウハウがあります。
WordPressの保守について不安をお持ちのWeb制作会社やWebクリエイターのみなさま、企業サイトの保守をアウトーシングしたいとお考えのWeb担当者様は、どうぞお気軽にご相談ください。
Webの相談所とは
Webの相談所はWordPressサイトの保守を得意とする会社で、WordPressコントリビューターが運営しています。
開発コミュニティに長く関わり、WordPressを熟知したエンジニアとデザイナーが在籍。外部の協力メンバーとともにタスクを遂行します。
Web制作・運営・保守に関するあらゆるご相談にお応えできる体制で、Webサイトの安定運営に貢献しています。