WordPressによるWebサイトのリニューアルで知っておきたいポイント

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WordPressを使用してWebサイトをリニューアルするときは、デザインやコンテンツを刷新する以外にもしなければならないことが数多くあります。
そこで、WordPressによるWebサイトのリニューアルで知っておきたい技術的なポイントや基本的な手順について全4回に分けて解説します。Web制作者や企業のWeb担当者が課題を解決するための手がかりとなるでしょう。

第1回目の今回は、技術的なポイントについての解説です。静的サイトからのリニューアルやサーバー移転、ドメイン変更など、さまざまなケースについて個別に紹介します。

1.

WordPressによるWebサイトの
リニューアルで知っておきたいポイント

2.

知らないとこうなる!
WordPressによるサイトリニューアル

3.

Webサイトのリニューアルで
つまずいた例と解決策

4.

WordPressによる
サイトリニューアルの基本的な手順

WordPressによるWebサイトのリニューアルで知っておきたいポイント

WordPressを使用してWebサイトをリニューアルする際、新しいWebサイトはWordPressのブロックに対応したテーマを使用して構築するのが基本です。

このことを踏まえて、Webサイトのリニューアルで知っておきたい技術的なポイントを、次の7つのケースに分けて解説します。知りたい項目をご覧ください。

  1. サイトリニューアルのみ行う場合(同じ環境)
  2. 他のCMSからWordPressへのリニューアルの場合
  3. 静的サイトからWordPressへのリニューアルの場合
  4. サーバー変更(移転)を伴う場合
  5. ドメイン変更を伴う場合
  6. ドメイン移管を伴う場合

リニューアル作業を安全に行うために、テスト用または新サイト用としてサーバー環境を別に用意するのがおすすめです。

①サイトリニューアルのみ行う場合(同じ環境)

現在WordPressでWebサイトを構築していて、サイトのリニューアルのみ行う場合は、サーバーやドメインの変更は生じません。

別途構築したテスト環境で新しいWebサイトを制作し、本番環境に移設する流れとなります。作業のポイントは次のとおりです。

  • WordPressコア・プラグイン・テーマの更新(互換性確認)
  • データベースとファイルのバックアップ
  • 別のサーバーにテスト環境を構築
  • ブロックに対応したテーマによるコンテンツとデザインの制作・動作確認
  • 本番環境に移設して公開

作業前に現在のWordPressを更新しておきます。
テスト環境はサイトURLが異なるため、データベースに記録されているサイトURLの置き換えが必要です。

テスト環境のPHPやMySQLのバージョンも、本番環境に合わせるか、互換性のあるものがよいでしょう。

なお、サイトリニューアルの基本的な手順を記事の後半にまとめています。

②他のCMSからWordPressへのリニューアルの場合

他のCMSからWordPressにリニューアルする場合のポイントです。

CMSによってはWordPressへの移行が難しいケースがあるため、リニューアル計画は慎重に進めましょう。

ここではサーバーやドメインの変更をしない場合の作業を挙げます。

  • コンテンツデータのエクスポート・インポート
  • URL構造の再現
  • 内部リンクの確認・変更
  • メディアデータのディレクトリ作成と移設
  • ブロックに対応したテーマによるデザインの再現または再構築
  • 機能の再構築(プラグイン選定・コード追加)
  • SEOデータの移行
  • ユーザーアカウントの移行
  • ユーザー教育

エクスポートとインポート

CMSが異なるとデータベース構造が異なるため、データをそのまま移行できません。旧CMS側で独自形式かXML形式のデータとしてエクスポートし、WordPressにインポートする必要があります。

Webサイト作成サービスなどでは、エクスポート機能のないCMSがあります。この場合、各投稿の内容を手作業でコピーしてWordPressに入力しなければなりません。

URL構造の再現

URLの構造が異なる場合、WordPressのパーマリンク設定でカスタム構造を作成し、旧CMSの記事URLに合うように変更します。
URLを完全に一致できない場合は、旧URLから新URLのリダイレクトを設定します。サーバー上の設定ファイルへの記述、またはリダイレクトプラグインを使用した設定です。

内部リンク・メディアURLの整合

メディアを保存するディレクトリが異なる場合、WordPressのメディアディレクトリ以下に旧CMSと同じディレクトリを作成する方法があります。(移設のためだけに作成)

エクスポートしたデータ内の内部リンクのURLや、メディアのURLを、WordPressに合わせて置換してからインポートします。

機能の再構築など

旧CMSの機能をWordPressに再構築するため、プラグインの選定やコードの追加、SEOデータの反映など多くの作業が発生します。

③静的サイトからWordPressへのリニューアルの場合

CMSを導入していない静的サイトをWordPressにリニューアルする場合のポイントです。
現在のサーバーの仕様を確認し、WordPressの動作環境を満たしていない場合はサーバーの移設が必要です。

  • ブロックに対応したテーマによるデザインの再構築(またはブロックに対応した汎用テーマの選定)
  • 旧URLに基づくパーマリンク構造を設定
  • リダイレクト設定
  • CMS機能の追加(ブログ・検索)
  • SEO強化(新たなメタタグ・構造化データ)
  • WordPressセキュリティ対策
  • ユーザー教育
  • 保守・管理の実施

静的サイトとWordPressのサイトでは構成や機能が大きく変わるため、デザインはブロックに対応したテーマを使用して新たに構築することになります。

コンテンツ(記事)は現在のページから個別にコピーし、WordPress管理画面から「固定ページ」のデータとして入力・保存します。

WordPressではブログ投稿や検索など、CMSならではの機能を新たに利用可能です。

WordPressを導入するメリットとしては、制作・SEO対応のコストが抑えられることや、社内の担当者が自分で記事を更新できることなどが挙げられます。詳しくは次の記事を参考にしてください。

【関連記事】
WordPressを導入するメリットとは?何ができる?発注者が知っておきたいこと

④サーバー変更(移転)を伴う場合

WebサイトをWordPressで構築しているサーバーから別のサーバーに変更する場合、テスト環境を作らず、新しいサーバーにリニューアルサイトを構築するのがよいでしょう。制作が完了してから、DNSの接続を切り替えます。

移転のポイントは次のとおりです。

  • データベースとファイルのバックアップ
  • 新サーバーの選定
  • 新サーバーのセットアップ(SSL証明書のインストールなど)
  • データ移行
  • wp-config.phpの書き換え(DB_HOSTなど)
  • DNS設定と反映の確認
  • 新サーバーのパフォーマンステスト

新サーバーはWordPressのインストール環境(PHP・MySQL)が旧サーバーと同じか、互換性のあることを確認しましょう。
また、他社で管理するドメインが使用可能であることも条件です。

DNSの切り替え時には、ドメインサービスの管理画面でAレコードに新サーバーのIPアドレスを設定し、TTLの短縮設定をします。

サーバーを移転する場合の手順については、次の記事が参考になるでしょう。

【関連記事】
WordPressのサーバー移行を手動で行う手順について解説

⑤ドメイン変更を伴う場合

WordPressでリニューアルするとともに、ドメイン名を変更する場合、新しいサーバーを設置してリニューアルサイトを構築します。

サーバー変更の作業以外に、次のような作業が必要です。

  • 新ドメイン用SSL証明書のインストール
  • データベースに含まれるドメイン情報を更新
  • GoogleAnalyticsの設定(広告・トラッキングの再設定)
  • Search Consoleのアドレス変更ツールの利用
  • 301リダイレクトの設定(恒久的なURLの変更)
  • メールアドレスの設定・転送設定
  • 従来のDNSサーバーを指定
  • ドメイン変更の周知と外部リンクの変更依頼

従来のDNSサーバーを使用する場合、新ドメイン取得時に指定されているDNSサーバーから、従来のDNSサーバーに指定を変更します。

新ドメイン取得時のDNSサーバーを使用する場合は、ドメインのDNS設定を行ったうえで、サーバーに登録するDNSサーバー情報を新しいものに変更します。

リダイレクトの維持

301リダイレクトは旧サーバー上の処理であるため、大半のページが新ドメインで検索エンジンにインデックスされるまでは、旧サーバーを稼働させる必要があります。(一般的な運用では1年間)

旧サーバーの廃止後も、旧ドメインは所有しておくのが安全です。

⑥ドメイン移管を伴う場合

ドメインの管理会社(レジストラ)を変更する場合です。

たとえばレンタルサーバー会社でドメインも契約していて、サーバーを他社に変更する際にドメインを解約しなければならないケースがあります。

ドメイン移管で必要になる作業は次のとおりです。

  • 旧レジストラによるドメインのロック解除を依頼
  • Authコード(移管コード)の取得
  • 新レジストラによる移管手続きを依頼
  • DNS設定の維持
  • 移管期間の確認と更新作業の停止
  • WHOIS情報の更新
  • 移管後の動作確認・管理状況の確認

サーバー会社のDNSを使用していてドメインを移管するだけなら、DNS設定の変更は不要です。

次の記事では、ドメインの意味と取得・管理に役立つ情報を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

【関連記事】
ドメインの管理はどうするのが正解なのか?

WordPressによるリニューアルを適切に行うには
知識・スキルが必要

WordPressによるWebサイトのリニューアルは、単なるデザイン変更にとどまりません。
次のような知識・スキルが必要です。

  • データベースやファイルの取り扱い
  • WordPressやサーバーの仕組みの理解
  • SEOの知識
  • 不具合発生時の対処

WordPressが正常に動作している場合、各種機能を使用することは比較的簡単です。
しかし、WordPressを正しく動作させるためのセットアップは、Web制作者でも難しい部分があります。

また、不具合や障害発生時の対応は、何らかの実務経験がないと迅速に対応できないでしょう。

WordPressによるサイトのリニューアルは
Webの相談所にお任せ!

WordPressによるWebサイトのリニューアルにはさまざまなケースがあります。
全体の流れは理解していても、個別の作業には細かなノウハウがあるため、作業を完了させるには相応の知識を持つことが前提となります。

移行作業の適切な実施タイミングなども慣れが必要です。

弊社「Webの相談所」はWordPressの保守を専門とするWeb制作会社です。
経験豊富なエンジニアとデザイナーが運営し、WordPressによる大小さまざまなWebサイトのリニューアルを、数多く手がけてきました。

WordPressによるWebサイトのリニューアルは、Webの相談所に安心してお任せください。

1.

WordPressによるWebサイトの
リニューアルで知っておきたいポイント

2.

知らないとこうなる!
WordPressによるサイトリニューアル

3.

Webサイトのリニューアルで
つまずいた例と解決策

4.

WordPressによる
サイトリニューアルの基本的な手順

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